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2024.05.24 3995

「貧困の連鎖を断つための現場とは?」の問いを探究するユースワーカー

認定NPO法人カタリバ

この求人のキーワード:

社会的インパクトを追い求める 格差の是正・誰もが機会を得られる 教育・こども 貧困問題 福祉・社会的包摂 ソーシャルビジネス・NPO 教育・人材育成

困難を抱える子どもたちの、心の安全基地「アダチベース」で、子どもの貧困の連鎖を断つために、より良い現場づくりをリードし、その価値を高め、探究する“ユースワーカー”を募集します。

私たちの仕事について

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 募集の背景
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●日本の子どもの7人に1人が貧困

今日の日本には、「家庭の経済的困窮」という自分自身の力ではどうすることもできない事情で、健やかな成長発達に必要な生活環境や教育、体験の機会が確保できない子どもたちがたくさんいます。厚生労働省の調査によると、日本における子どもの貧困率は11.5%、ひとり親家庭では44.5%にも上り、先進国の中でも最悪の水準とされている現状があります。

そうした状況を受けて、貧困対策を進めるための法令や施策の整備、全国的な取り組みがスタートしています。貧困の連鎖を区内の大きな課題の一つとして以前から捉えていた足立区でも、2015年度を「子どもの貧困対策元年」と位置付け、全国に先駆けて「未来へつなぐあだちプロジェクト(足立区子どもの貧困対策実施計画)」を策定。生活困窮世帯を対象にした居場所事業をカタリバが受託することとなり、2016年にアダチベースは誕生しました。

●貧困の連鎖から救い出し、意欲と創造性を困窮世帯の子どもたちへ

アダチベースは、足立区において目の前の子どもたち一人ひとりと向き合う事業であると同時に、日本全国でまだ支援が届かず孤立している何万人もの子どもたちのための事業でもあります。つまり、アダチベースの活動を通じて代表性のある課題や問いを見出し、仮説検証を繰り返すことで、困難を抱える子どもたちが通う居場所としての「モデルケース」となることを目指しています。

今回の採用は、アダチベースでより良い現場をつくり、試行錯誤をしながら価値を磨き込むユースワーカーの募集です。現場に浸かるからこそ得られる洞察があり、それをすぐに現場に実装することができる、そんな環境がアダチベースにはあります。一緒に、子どもたちの心の安全基地を作っていきましょう!

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 仕事内容
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主に、アダチベースの現場をつくり磨き込む「ユースワーク」を担当いただきます。加えて、経験・スキル・希望に応じて、アダチベースの価値を拡げる「コーディネート」もお任せします。

(1)アダチベースの現場をつくり磨き込む「ユースワーク」
居場所づくり、中高生への学習伴走、各種プログラム企画・運営、インターン・ボランティアマネジメントなどに携わります。平均すると、1日に20〜30名ほどの中高生がやってきます。

〈具体的な業務内容〉
― 中高生との教育的・福祉的な観点を活用したコミュニケーション
― 学習プログラムの企画・運営(学習クラス、自習室など)
― 地域の方々と連携した子どもたちへの食事支援、健康資本形成のための取り組み
― 中高生向け文化・スポーツのイベントや体験プログラムの企画・運営
― 生徒の職業観の育成、多様な人との関わりの中で育む仕組みとしての施設外ボランティアや地域活動の紹介・接続
― インターン、ボランティアの採用・育成・マネジメント
― 施設運営事務全般 など

※将来的に、拠点マネジメント業務を担うことも期待します。

(2)アダチベースの価値を拡げる「コーディネート」
アダチベースでつくり磨き込んだ現場の価値を、社内(広報チーム・インキュベーションチーム・研究所チームなど)、社外(学校・行政・他団体など)のステークホルダーに対する連携や働きかけを通じて拡大していきます。

〈具体的な業務の一例〉
― アダチベースのユースワークの知見を社内外に伝播するための人材育成や研修の企画・実施
― インキュベーションチームと連携した「学べる・真似できる」ユースワークの形式知化
― 地域や協賛企業の方々と連携した広域的な子ども支援の体制構築・プログラム運営
― 足立区内の中学校・高校と連携した校内居場所・学習スペースの運営、中退予防・学び直しを目的とした高校生年代への支援事業
― 広報チームと連携した、現場だらこそ見える課題の「今」を伝える情報発信

募集要項

テーマ 教育・こども 貧困問題 福祉・社会的包摂
職種 事業推進 対人支援(教育・保育・医療・福祉)
雇用形態 正社員
組織形態 NPO/NGO
その他のキーワード ソーシャルビジネス・NPO 教育・人材育成
対象人材像

・「子どもの貧困」「サードプレイス/ユースセンター」「教育・機会格差」「社会的インパクト」「福祉と教育の横断」などのキーワードに関心がある方
・子どもと直接的に関わる仕事と、事業開発・推進と、どちらにも携わりたい方
・これからの「ユースソーシャルワーク」のキーパーソンとして成長したい方
・すでにある仕事をこなすだけではなく、自分の仕事をつくっていくことを楽しめる方

応募資格

・中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
※教育に関するバックグラウンドは不問です!
・自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性

歓迎条件

・教育現場(学校、学習塾、NPOなど)での活動経験
・ピープルマネジメント経験(アルバイトやボランティアも含む)
・成果に向かって計画的にプロジェクトを管理・推進した経験(規模は不問)
・多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験

新卒エントリー
NG
未経験者エントリー
OK
勤務地の住所

東京都足立区 スカイツリーライン沿線

勤務地の詳細

※事業特性上、住所は非公開としております

勤務形態

出社

勤務時間

開館時間(9:00〜21:00)に合わせてのシフト制です。
子どもたちが多く来館する放課後 17:00 以降の時間がコアタイムのため、
*13:00〜22:00(平日・土曜)
*12:00〜21:00(日曜)
でのシフトがメインとなります。

就業期間

有期雇用(3年)※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします

給与

月給 250,000円〜350,000円

給与詳細

想定年収 350〜500万円(手当込み)
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定

月給 25万円〜
(45時間分の時間外手当として6.4万円〜を含む/超過分は別途追加支給)

福利厚生

・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談)

受動喫煙防止対策

屋内完全禁煙

休日・休暇

週休2日(休館日の月曜+1日の休み)
*夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
*慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
*有給休暇、新規入職者に対する特別休暇

職場の雰囲気

・服装は自由です
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です

選考プロセス

▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼現地面接(アダチベースの見学を兼ねて実施)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定

※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください

代表者メッセージ

今村 久美 代表理事

田舎で育った今村久美の、都会で感じた都市と地方の分断や、表現しにくい分断社会に対する憤り。
都会の進学校で優等生だった三箇山優花が出会った、わがままで面白い生き方を自分で選び取る人たちの生き方。

2001年の夏、私達は江ノ島の朝日が昇るまで、海辺でそんな他愛もない話を繰り広げながら、教育を学校の外側から新しくする仕事をしたいと決めたのが、NPOカタリバのはじまりでした。

どんな環境に生まれ育っても、10代の、まだこれからなんにでもなれるあの時間に、未来はつくれると信じられる意欲と、わくわくしながら知りたいことが広がり続ける創造性を、誰しもが手にできる当たり前をつくりたい。

当時は、NPO法人という法人格の認知度も低く、周りの家族や友人たちを心配させましたし、世間知らずの大学生だった私たちに、思い描いたことを仕事にできる実力もありません。

形にならない日々に悩みながらも、「一緒にやろう」と言っていただける学校の先生方、
たくさんの支援者の方々に支えられながら、ここまで走り続けて、まもなく20年。100名以上の仲間とともに、今日も走り続けています。

経済的に厳しい環境で生きる子どもたち。ある日突然の災害で日常の環境を奪われる子どもたち。一見すると遜色ない生活をしているように見えていても、思春期ならではの葛藤で悩む子どもたち。

さまざまな環境で生きる10代と出会ってきましたが、ひとつ自信を持って言えることは、
すべての子どもたちが変化できる可能性を持っているということ。その可能性を引き出す場所は、学校だけでも、家庭だけでもないし、親や先生だけの責任ではない。

大切なのは、いまその瞬間、そこで生きているという現実を一緒に受け入れながら、
誰しもが持つポジティブな気持ちに光を当てて、一歩踏み出す出会いと機会を周りにたくさん散らすこと。
それが私たちの仕事です。

みんなが、互いの可能性を引き出せる存在になれる。10代は、社会をつくる近い未来の担い手です。学校に教育を丸投げしない新しい当たり前を、みんなでつくっていきたい。

これからもNPOカタリバは、日本中の10代の意欲と創造性を引き出せる社会を目指して取り組んでいきます。
想いをともにするみなさんの参画をお待ちしています。

[プロフィール]

1979年生まれ。慶應義塾大学卒。2001年に共同創業者の三箇山優花とともにNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。「ナナメの関係」と「本音の対話」を軸に、思春期世代の「学びの意欲」を引き出し、大学生など若者の参画機会の創出に力を入れる。ハタチ基金代表理事。地域・教育魅力化プラットフォーム理事。文部科学省中央教育審議会委員。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会文化・教育委員会委員。

企業・団体概要

  • 設立: 2001年11月
  • 代表者名: 今村 久美
  • 従業員数: 149名
  • 従業員数の詳細: ◎フルタイム職員:116人
    ◎パートタイム職員:33人
  • 資本金:
  • 事業内容: どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校生のためのキャリア学習プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、コロナ禍以降はオンラインを活用して経済的事情を抱える家庭やメタバースを活用して不登校の子どもたちに学習支援を行うなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

    ◎高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)
    ◎被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町)
    ◎災害緊急支援(全国)
    ◎地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)
    ◎困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)
    ◎外国ルーツの高校生支援(東京都)
    ◎不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)
    ◎子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
  • WEB: https://www.katariba.or.jp/
  • 住所: 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
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