学び・対話・協働・共創によるまちづくり。チャレンジの促進とコミュニティの創出!
宮城県気仙沼市では、2011年の東日本大震災によって山積した地域課題に対して、自らの意志を持って解決に取り組む小さなリーダーが多く町の中で生まれる仕組みづくりをしていこうと、気仙沼全体を大学に見立て、学び・対話・協働・共創を通して新しいチャレンジを生み出していく「気仙沼まち大学構想」を掲げ、継続的にまちづくりに関わる多様な人材を育成するプログラムを実施してきました。運営協議会では、人材育成を通じて生まれた担い手たちが地域の課題解決に向けてチャレンジできるように、コーディネーターとしてサポートを行っています。
◆「気仙沼」というまち
宮城県気仙沼市は、平成の大合併で旧気仙沼市と近隣の唐桑町、本吉町と合併し、人口約6万人の町として宮城県の最北端に位置しています。古くは、江戸時代から港町として栄え、町の中心産業は漁業を中心に発展してきた地域でした。2011年の東日本大震災では、市内事業所の8割が被災し、地域の暮らしに加えて産業面でも大きな打撃がありました。その後12年の期間を経て、被害を受けた沿岸部のかさ上げ工事や防潮堤の工事も徐々に終わりが見え、ハード面での復興は落ち着いてきたところもあります。しかし、気仙沼が抱えている多様な課題に対して行動する人材はまだまだ不足していて、小さなリーダーが立ち上がり、多くのチャレンジを創出していくことが町として求められています。気仙沼の文化は、陸路よりも海路が発達していたこともあり、海外の文化を積極的に取り入れる、といった歴史も感じとれます。まさに新しい文化やチャレンジに対して受容的な土壌も特徴的なまちだと思っています。今回の募集でご一緒できる方自身が、新しい風となり、新しいチャレンジを一緒に生み出していく仲間であることを望んでいます。
◆募集する隊員の活動内容
気仙沼まち大学運営協議会では、町で様々なチャレンジが生まれる生態系をつくるため「学びの場の創出」「チャレンジャーやコミュニティの伴走」「人と人を繋ぐコーディネート」を担っているくれる仲間を募集します。業務の中では、私たちが運営している会員制シェアスペース「□ship(スクエアシップ)」の運営業務を行っていただきながら、まちづくりにかかわる市内のプレーヤーやリソースのネットワーキング、学びの場づくりや直接的な伴走にも関わっていただきたいと考えています。
会員制シェアスペース「□ship(スクエアシップ)」は、気仙沼まち大学構想を推進していく上で、地域の中でまちづくりに関わる機運醸成の場として2016年に開設されました。2019年に新しい施設に移転した後のスペースは、2021年に放送された朝ドラ「おかえりモネ」のセットのモデルにもなりました。現在は毎月約500名ほどの方にご利用いただいております。具体的な業務として、利用していただく会員への窓口業務に加え、より場として活性化していくような時間や空間づくり、また誰でも気軽に場づくりの相談に来れるような仕組みづくりを求めています。
コーディネート業務としては、自身が市内外のリソースを多く持つためのネットワークづくりや、個人やコミュニティに直接伴走しながらチャレンジの促進を行なっていただきます。すでにチームメンバーが関わっているプロジェクトに仲間として参画してもらうところから始まり、最終的には自身の思いに沿って地域の中での新しいチャレンジやコミュニティの創発に取り組んでいただきます。