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2025.12.05 41

みんなの森をいつまでも。環境面・社会面・経済面の全てに配慮し、林業の復興を支える

特定非営利活動法人 日本森林管理協議会
特定非営利活動法人 日本森林管理協議会の求人のイメージ写真

この求人のキーワード:

自然と人の調和、無理のない持続可能な社会 誰も取り残さない社会 環境・自然 サステナブル 農林水産 サステナブル・環境・生物多様性 SDGs

上流から下流まで多様な担い手と協働し、規格・基準づくりや啓発・プロモーションで、持続可能な林業の枠組みをつくる仕事です。

私たちの仕事について

NPO法人日本森林管理協議会(以下、FSCジャパン)は、国際的な森林認証制度を運営する森林管理協議会(Forest Stewardship Council®、FSC)の日本支部です。日本国内でFSC認証の普及・拡大を担っています。

🔽人と森の持続可能な共生を目指して
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FSCは約30年前に国際的な森林管理組織として誕生しました。発端は欧米の熱帯材不買運動です。熱帯産木材が環境破壊や人権侵害につながるとの指摘があり、運動が拡大しました。
しかし、適切に管理された木材かどうかを判別する仕組みがなかったため、木材は一律に売れにくくなります。収入源を失った林業者は森林を農地に変え、森林破壊は止まるどころか加速しました。

森林を全面的に保護するだけでは森林保全はできません。木材・紙を使う社会で、適切な森林管理により環境・社会・人権への配慮を両立し、持続可能な林業を続けるために、森林認証制度が生まれました。

🔽上流〜下流まで、一気通貫で関わり、日本の林業の復興を支える
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FSCジャパンは、国際基準に則った森林認証の普及を国内で進め、日本の認証材の活用を促すことを通じて、環境面・社会面・経済面のすべてに配慮しながら、日本の林業も復興させていくことを目指しています。

FSC認証には「FM認証」と「CoC認証」の2種があり、実際の審査は国内の第三者認証機関が担当します。上流(森林)、中流(加工・流通)、下流(小売・消費者)まで、森林に関わるすべてのステークホルダーと関係を持ち、各段階で必要な支援・調整・啓発に取り組んでいます。

▍上流(森林・林業)
森林が適切に管理されていることを評価する「FM認証」の日本基準の作成、森林への現場訪問、認証取得希望者向けの説明会の開催などを行います。
認証林には、先住民族や地域住民がクレームや協議を行える仕組みがあるため、当事者にその仕組みの周知・説明を行うこともあります。

▍中流(加工・流通)
森林由来の製品(木製品や紙製品など)を扱う加工・流通業者向けの業務を行います。認証林から消費者に届くまでの加工・流通過程を評価する「CoC認証」の日本基準の作成・改定、個別相談への対応、説明会の開催などを担当します。国産認証材の活用を促すため、認証林と加工・流通事業者のマッチングを目指すイベントの開催等を行います。

▍下流(小売・消費者)
小売・消費者向けの広報・啓発や、小売事業者向けのプロモーションライセンス業務を担当します。加工には関わらず「CoC認証」の対象ではないが、販売や宣伝で「FSCマーク」を利用したい企業が対象です。(例:大手スーパーマーケットや食品·飲料メーカーなど)

🔽認証林の信頼性と価値を高める。事業を共に進めるメンバー募集
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この度、業務を安定的に推進するため、新たに2名を採用することになりました。上記の上流工程を主に担う【森林部門】のメンバー、中流・下流工程を主に担う【サステナビリティ部門】のメンバー、各1名ずつの募集です。最初の3カ月は研修期間として両部門の業務を一通り学んでいただき、本人の希望や適性を見て役割を決めます。

人と森林の持続可能な共生に貢献したい方、日本の森林・林業の課題に取り組みたい方、ご応募お待ちしています。

【森林分野】
現在、1名で業務を遂行しており、即戦力として業務に従事していただける方を求めています。日本各地の森林の現場訪問とともに、FSC国際事務局からの英語文書(基準・ガイダンス等)の日本語化が大きな業務です。

<業務内容>
・FSC認証制度支援(FSC認証の指針・規格関連の専門的な内容に関する業務や企業等からの問合せ対応、行政への政策提言など
・森林訪問、その地域の情報収集
・林業者、木材事業者等ステークホルダーとのコミュニケーション
・その他以下のサステナビリティ分野の業務も必要に応じてサポート

【サステイナビリティ分野】
現在3名が勤務しており、営業・マーケティング的な動きが多いです。プロモーションライセンスの意義づけや継続支援、対話の継続など、理念を伝えつつ、ステークホルダーと関係を築く力が重要です。定期的な請求・入金管理などの事務作業もあり、本人の希望や適性、必要に応じて、最初は事務補助から関わっていただくこともあります。

<業務内容>
・FSC商標管理(ライセンスの契約業務、請求業務、マニュアル作成、企業からの問い合わせ対応、FSC商標を使用した広告宣伝の承認作業など)
・広報全般(FSCグローバル発信ニュースの翻訳・配信、FSCジャパン発信のプレスリリースやニュースの作成・配信、メディアクリップ、各種情報収集、SNS投稿、メディア対応、ウェブサイトの管理等)
・普及啓発業務やB to Bマーケティング活動(講演会、イベントやワークショップの企画・実施・運営等)
・森林産物の市場における新規市場開拓/新規マーケット開発(天然ゴム、ファッション等)
・企業、NGO、自治体とのコミュニケーション
・総務関係(経理、会員制度など)のサポート

【各分野での共通業務】
・FSC国際事務局(ドイツ)やアジア地域事務所(香港)、その他各国オフィス等との連携(国際会議への参加、グローバルキャンペーンの実施、メールやミーティングでのやり取り、翻訳作業など)ほか、実際の森林のフィールド訪問の機会も多々あり。

募集要項

テーマ 環境・自然 サステナブル 農林水産
職種 事務局・カスタマーサポート コーディネーター(つなぎ役) アドボカシー・政策提言 広報・PR
雇用形態 契約社員
組織形態 NPO/NGO
その他のキーワード サステナブル・環境・生物多様性 SDGs
対象人材像

●FSCの理念に共感する方
●日本を含めた世界の森林保全や森林生態系、森林に強く依拠してきた人々の人権や社会的問題等に強い関心があり、それらが直面する課題に取り組みたい意欲をお持ちの方
●世界の森林の責任ある管理を通じた森林産物の持続的利用が可能となる社会を作っていきたいと考えている方
●そうしたことへの情報収集や情報提供に対して強い意向のある方
●国内の林業者、企業、自治体、行政、NGOなどと積極的にコミュニケーションを取っていきたい方

応募資格

●大学卒業以上の学歴
●様々なステークホルダーとのスムーズで丁寧・繊細なコミュニケーション能力
●FSC各国オフィス等とのやりとりや翻訳、国際会議参加が円滑にできる英語力
●情報提供を実施するに当たっての必要な日本語の文章力
●Microsoft Word、Excel、Power Pointを使用した資料の作成やホームページ・SNSなどを通じた発信ができること
●業務に紐づく庶務、経理作業など、地道な作業にも対応できること
●会議やイベント対応のため、深夜・休日出勤が発生した場合に対応できること。また、国内外の出張にも柔軟に対応できること。

歓迎条件

●林業、製材業、製紙業、印刷業、家具・建築業等木材・紙ほか森林産物の分野における経験(特に森林分野を希望する場合)
●日本の森林や森林認証制度、林産物産業に関連する知識や経験(特に森林分野を希望する場合)
●環境や森林問題、サステナビリティに関連した活動経験や業務実績
●非営利団体における勤務経験、または営利企業のみの職歴であればボランティアや役員として非営利団体に貢献した実績
●企業などでの営業や総務・経理経験
●ファンドレイジングや市場開拓の経験

新卒エントリー
NG
未経験者エントリー
OK
勤務地の住所

東京都新宿区西新宿7-4-4武蔵ビル5F

勤務地の詳細

国内外出張あり。状況に応じてリモートワークも可能です。ただし、首都圏あるいはその近郊に在住し、都内の弊会事務所に出勤可能なことが条件となります。

勤務形態

一部リモート勤務OK

勤務時間

所定労働時間7.5時間/日、休憩時間1時間/日

就業期間

2026年4月~(採用日はご相談に応じます)はじめの3ヶ月間は契約職員として「研修&試用期間」とします

給与

月給 250,000円〜400,000円

給与詳細

最初の3ヶ月は契約職員として「研修&試用期間」とします。契約職員時は年齢層に応じ月収25〜40万円程度、正式登用後は年齢・経験に応じ月収30〜50万円程度となります。賞与、退職金はありません。

福利厚生

社会保険完備。交通費支給(居住地から事務局まで片道最大2,000円程度)、出張手当あり

受動喫煙防止対策

禁煙

給与以外の報酬

●森林保全という地球規模の問題に取り組むことが出来る。
●認証基準の策定〜森林/林業現場まで幅広い業務に取り組むことが出来、視野を広げることが出来る。
●多様なステークホルダーとコミュニケーションをとる経験・スキルを積むことが出来る。
●講演・セミナー・展示・HP・SNSなどを通じた効果的な発信力を磨くことが出来る。
●読み書き・会話などの英語実践力を通じた国際感覚を養うことが出来る。
●NPOとしての運営・管理に関わる経験を積むことが出来る。

休日・休暇

完全週休2日制、有給休暇(初年度10日。入職日から取得可)、産前産後休業、育児・介護休暇、特別休暇(慶弔など)、夏季特別休暇あり。

選考プロセス

■DRIVEキャリアの応募フォームより応募
■応募に届くメールに返信する形で以下の書類を送付
・顔写真
・課題作文「なぜ森林保全を重要と考えるか、また私ならFSC®の意義をこのように伝えていきたい」という題目について、ご自身の経験や体験を踏まえた志望動機や自己PRを含め1,600字(A4一頁)程度の日本語で書いていただいた上、同様の内容のものを英語で記してください。
■面接(対面で行い、1回のみの想定です)
■内定通知:2026年1月〜2月
■契約社員としての採用は2026年4月からで、はじめの3ヶ月間研修&試用期間といたします。その後、問題がなければ正職員として本採用となります。

その他

定年は満65歳とする

代表者メッセージ

事務局長 西原智昭

大学院生として1989年からアフリカ熱帯林でゴリラ・チンパンジーの人類学/生態学的研究に携わったのを皮切りに、30年間アフリカの現場にて野生生物の調査研究や、WCS(野生生物保全を目指す国際NGO;本部ニューヨーク)スタッフとして国立公園の管理・熱帯林生態系の保全の実務などに関わってきました。加速化する森林消失と生物多様性喪失を目の当たりにしてきただけでなく、資源開発のために森林に依拠してきた先住民族のライフスタイルや伝統知の喪失および人権/土地侵害が生じていることにも直面してきました。

コンゴ共和国の国立公園に隣接する多国籍林業事業者にFSC認証事業者があります。世界で初となる現地政府・FSC認証林業事業者・国際NGO(WCS)との間で立ち上げた連携事業においてWCSスタッフとして野生生物保全などのアドバイザーを、またFSC認証監査では毎年コメンテーターを務めてきました。実際に現地ではFSC認証事業者による生物多様性保全と先住民族配慮には他の林業事業者の追随を許さない優れた成果を目にしてきました。

自然生態系や生物多様性保全、気候変動緩和対策、パンデミック抑制、野生動物と人との衝突回避、いまだ差別を受けている先住民族への実効的な社会的配慮などが喫緊の課題である現在、第一義的にこれ以上新たに森林環境を破壊しないことは言うまでもありません。仮に最小限の資源開発を継続するにしても、FSC認証下での林業事業の普及は必要不可欠と考えます。

もし紙製品であれば、国産/外材FSC認証紙、他の認証紙、再生紙などを比較、また木材であれば、FSC認証国産材/外材、FSC以外の認証国産材/外材などを比較、その中でのFSC認証紙・木材の特徴と重要性を知らせるのが第一歩でしょう。その際、FSC認証に基づいた林業、他の森林認証に基づいた林業、自伐林業など様々な形態の林業事業のあり方をわかりやすい形で説明を実施することでFSC認証との差異のさらなる明確化は大きな課題です。

とりわけ資源のない日本でこうした国際認証制度への認知・理解力が低い現状、日本国内での事業者及び一般消費者へのそのさらなる普及へ向けて、ぜひ一緒に働きませんか?ご応募お待ちしています。

[プロフィール]

1962年神奈川県生まれ。89年京都大学理学部卒業。94年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。理学博士。専門は人類学、生物多様性保全。89年、京都大学調査隊としてコンゴ共和国に渡り、98年より国際野生生物保全協会(WCS)自然環境保全研究員(コンゴ共和国支部、ガボン支部)。2024年より現職。星槎大学、立教大学等の非常勤講師を兼務。著書に『コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から』など。

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企業・団体概要

  • 設立: 2006年09月
  • 代表者名: 太田猛彦
  • 従業員数: 5名
  • 資本金:
  • 事業内容:
  • WEB: https://jp.fsc.org/jp-ja
  • 住所: 東京都新宿区西新宿7-4-4 武蔵ビル5階 HAPON新宿
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