人類は産業革命のときから物質的な豊かさをもとめ、「定められたゴールに向かって効率的に進化、学習する」という道を進んできましたが、今、200年に一度と言われる地球規模の大きな転換点にあります。
私たち自身の身近な社会に目を向けると、デジタルをはじめとした科学技術の進展により、必要なモノ・ゴトは何でも手に入るようになり、「人類の進化や幸福=より物質的な豊かさを得ること”ではない”」という実感が社会に広がってきました。
社会はこの先、どう転換していくのでしょうか。
私はこれまで、開成から東京大学、そして三菱商事というキャリアをたどり、まさに「定められたゴール」である偏差値主義を真っすぐに歩んでまいりました。試験や偏差値といった定められたゴールに向かって一生懸命走れば世界的な活躍、世界規模で新しいモノゴトを生み出すことができる、そう信じてキャリアを描きました。
しかし、大学生、社会人として生活を送るなか、多くの友人や同僚が「自分自身はやりたいことを持っていない」と悩んでおり、またその裏表一体として日本全体に停滞感が広がっていることに気がつきました。何となくやりたいことではないが、これが正解で素晴らしいと言われているので頑張っている、と。
社会はこの先、どう転換していくと良いのでしょうか。
「いつかくる幸せな将来を求め、今を犠牲にする」が良しとされる時代は終わり、今この瞬間、学生生活や社会生活を通じて「社会の一員として"社会をつくり、社会でいきる"を果たしている」という充実感や納得感を噛み締められる。そういった”自己実現”に向かって真っすぐ歩ける社会を実現したい。
私たちはその想いをむねに、『多様な人材が教育に携わる機会を創出し、学び手が“社会をつくり、社会でいきる“を実践することで、ともに自己実現を目指す』をスローガンとして掲げています。
社会を見渡すと、「地球規模の環境問題」や「少子高齢化に伴う地域や都市のあり方」といった大きな課題が横たわっています。
ミレニアル世代やZ世代以下の世代が2025年以降に世界の半数を超し、パラダイムシフトは一気に加速するといわれています。
一方、学校教育現場では先生方の業務量や煩雑さが増え、多忙を極めるなか、理想とする教育活動に集中できない状況が続いています。
多様なプロフェッショナルが学校教育を広く支えることで、学校教育に関わる全てのひとが自己実現を目指せるよう貢献いたします。
”社会をつくり、社会でいきる”を実践する学びの機会を創出し、ともに自己実現を目指す。
新しい教育、そして社会の実現に向けて。
想いを共にするみなさんの参画をお待ちしています。
[プロフィール]
開成高校(2004年)・東京大学工学部(2008年)卒。 在学中、卒業生と在校生が交流する大学公式プログラム”知の創造的摩擦プロジェクト”の創設に携わり運営代表者として2,000名規模に育てる。新卒で三菱商事株式会社に入社し、中国やフィリピンでの不動産事業等に8年間従事した後、2016年に株式会社ミエタを創業。