●ブックスタート事業を行う全国の自治体をサポート

NPO法人ブックスタートは、自治体の0歳児健診などで、「絵本」と、絵本をひらく「体験」を親子に提供するブックスタート事業を、全国規模で推進し、自治体をサポートする非営利活動組織です。

ブックスタートの対象は、事業を行う自治体に生まれた、「すべての赤ちゃん」とその保護者。国籍、障害の有無に関係なく、きょうだいすべて、地域に暮らす赤ちゃんとその保護者に「親子で一緒に絵本を手にとり、心を通わせるひとときを持ってもらえたら」との思いを込めて、自治体職員やボランティアが、親子に対面して実施します。

ブックスタート事業は、様々な側面から赤ちゃんの幸せと保護者の子育てを支えます。
・「母子保健」絵本でのふれあいを通じて親子の愛着形成を促す
・「子育て支援」親子に寄り添った言葉かけや情報提供、子育てを応援したい地域の人と親子をつなぐ
・「読書支援」本を楽しむきっかけや図書館の情報を親子に直接届ける
・「まちづくり」子育てをあたたかく見守る人を地域に増やし、市民のまちへの愛着を増やす

●イギリスから日本へ広がったブックスタート。現在、1000超の自治体を支援

ブックスタートは、1992年、イギリスのバーミンガム市で始まり、2000年の「子ども読書年」に日本でも紹介されました。同年、子どもの読書に関わる団体・企業・個人による民間組織の子ども読書年推進会議によって、約200組の親子を対象に試験実施が行われ、その取り組みが大きな反響を呼んだことから、2001年4月、12市町村が自治体の新規事業としてブックスタートを導入。それ以降活動が関心を集め、現在も輪を広げています。

NPO法人ブックスタートは、事業を長期的に発展させていくために全国各地の活動をサポートする組織として立ち上がりました（当初は「ブックスタート支援センター」として発足）。日本の推進組織として、独立した中立的な立場で様々な支援事業を行っています。

●日本に暮らすすべての赤ちゃんのそばに、シェアブックスの幸せなひとときを

健診でブックスタートを体験し絵本を受け取った赤ちゃんと保護者の方に、「家でも絵本を読んでみたい」と思ってもらえるよう、活動の質を高めながら、自治体を様々な方法で支援することが、私たちの大事な仕事となります。同時に、ブックスタートの理念「シェアブックス」（絵本を介して楽しい時間を分かち合う）を社会に広げていくことも目指しています。

何年か経って、ご家庭で親子で一緒に絵本を読んだ幸せな記憶をなつかしく振り返ってもらえるように、各セクターと協力しながら丁寧に全国へと事業を広げ、「すべての赤ちゃんが愛情に包まれ幸せに育つ社会」を実現したいと考えています。

●社会人経験をもとに自治体を支えるメンバー募集！

現在、事務局には10人の職員が在籍し、自治体支援、物流、広報、バックオフィス、全体統括など、一人ひとりが自分の役割をもとに様々な業務を遂行しています。今回、募集する自治体支援を担当している職員は現在4名。今後、さらなる取り組みの充実をはかる中、新しくメンバーを迎えることになりました。

【主な仕事内容】
■自治体向け情報提供・支援業務
〇自治体担当者（図書館、教育委員会、子育て支援課、保健センターなど）からの電話・メールによる問い合わせ・相談対応
〇ニュースレター・各種資料の発行（企画、取材、原稿執筆、制作など）
〇自治体での課題解決や事業充実につながる取り組み（例：障害者対応や多言語対応）の企画・実施
〇調査の企画・実施
〇事務業務（書類チェック、データ整備・集計など）

■研修実施
〇自治体主催講座での講師業務
〇全国研修会の企画運営

※業務は適宜分担しながら遂行します。
※自治体への直接的な営業はありません。自治体支援メンバーは「どうすれば自治体がブックスタートに関心を持ち、活動を始めたくなるか」「どのようなサポートをすれば自治体の活動が充実するか」などについて検討します。
※コミュニケーション力、状況判断力、企画力、俯瞰的な視点が必要となります。
※月１～２回出張あり。

積み上げてきた自分のキャリアを子どもや社会のための仕事に活かしたい方、ビジネス経験を社会のために役立てたいという方、ぜひ応募をご検討ください。