自然と文化と子どもをつなぎ、子どものやりたいがすぐにできる環境づくり
【主な仕事内容】
・子どものためのプログラム企画・運営
・子どもの「やってみたい!」の伴走
一般社団法人Nestは、やってみん!の精神で学んでいくことをプロデュースしています。百年の森林(もり)構想のもと、脈々と地域の「宝」である自然・社会・経済が循環していく世界を目指しています。
岡山県西粟倉村をフィールドに、公教育と社会教育の境界をつなぎ、村全体で子どもたちを育めるよう活動しています。教育コーディネーターとして、学校の地域学習を先生方と一緒に組み立てたり、あわくらみらいアカデミーという子どもたちの「やってみたい!」を学びの側面から伴走していたり、村外から学びにいらっしゃる人を受け入れたり、学びに関わることを多岐にわたって活動しています。西粟倉村には高校がなく、中学校を卒業する「15の春」には子どもたちは生活の軸を村外に移します。村外でも生き生きと、自立的に暮らせる子に育ってほしいと村教育委員会と一緒に二人三脚ではたらいています。
いま、AIの急激な発展によって、これまでの価値観、働き方、生き方が大きく変化しています。「人間が、人間らしく生きるには?」をひとりひとりが自分事として考え、手を動かしていくことがより大切になっていくとNestは考えています。
西粟倉村には豊富な自然があり、文化的な活動があります。けれども、子どもたちがその豊かな資源に飛び込んで、自分のタイミングで、自分の意志で、思いっきり遊ぶこと・没頭することは、これまで活動してきてもなかなかかなえることができませんでした。
2023年度日本財団の「子ども第三の居場所事業」の助成の採択を受け、子どもたちのよりどころとなり、コミュニティのハブになるような拠点を立ち上げました。
子どもがランドセルを背負ったままで学校から走ってきて、そのまま川に、山に飛び出す出撃基地として。多くの本や映像や作品に触れ、人間活動に浸る場所として。そんな拠点をいま、まさに作っている最中です。
つくりあげる拠点の機能は、主に3つ。
自然遊びの出撃基地
文化的交流のおもちゃ箱
やってみたいことの工房
西粟倉村の循環する百年の森林づくりの理念を土台に、ローカルベンチャーの起業家精神を胸に、自分たちの足で立ち、自分たちの手で作り上げていくような、自由で自律的な人に育ってほしいと思っています。
【活動の様子】
公教育、社会教育両面で西粟倉村の様子を動画にまとめています。
教育移住先行体験動画 再生リスト
https://youtube.com/playlist?list=PLSchzuTMeOFvCcJUd4l2YyxA5hcFJOAIC
【その他付随する業務イメージ】
・拠点整備事業補佐(清掃整備業務、申請・報告業務など)
・地域全体の教育づくり(学校運営協議会運営参加など)
・地域外からの学習者受け入れ
例)さとのば大学(地域を巡りながら学ぶ「日本版ミネルヴァ大学」プログラム)
https://satonova.org/
・教育移住窓口の運営
https://nishiawakura-iju-edu.net/
・Nest情報発信業務
・新規事業の立ち上げ、運営(Nest主催講座等)
・スタッフ自らのまなび
【実際にあったエピソード】
・会館の設計をした建築士の人の話を聴き、構造上の工夫や目に見えない努力を実感していたり、土場で木を切り倒す場面を実際に見て、その迫力に「すげー!」となっていたり、本物に触れることで「もっと知りたい」と探究心が喚起されていた。
・子どもたちが「やってみたい!」を叶えるキャンプを企画した。自分たちでテントを建て、食事を作っていた。遊んでいるだけではなく「こうやったら火をつけられるか」「どうやったら実現できるか」を自ら考えながら試したことで、思考し実践する能力を育んでいた。
・子どもたちがカフェを出店した際に、メニュー決め、値段決め、チラシ作成、施設予約、当日の調理、接客、会計なども自分たちで行ない、企画し実行する経験を積んでいた。一回きりで終わるのではなく、反省点を踏まえながらレベルアップして次回に備えているところまで取り組むことで、行動の修正、改善する力を養った。