西粟倉村で移住者の活動や地域の企業を支援し、研修や日々の対話からのサポートを通じ、地域の活性化、人材育成や地域全体の人的資本を支援する業務です。
1)岡山県西粟倉村について
岡山県北東部の端に位置する人口約1,350人の小さな村、西粟倉村(にしあわくらむら)。村の面積の約93%を森林が占めています。
2008年に「百年の森林(もり)構想」を掲げ、持続可能な森林整備を進めるとともに、森林資源をはじめとする地域の豊かな資源と、多様な人材を活かして、地域内で循環する仕組みを推進してきました。
この15年間で実績を積み重ね、経済が循環する仕組みを構築した西粟倉村は、次なる目標として「森林の価値最大化と生物多様性の向上」を掲げています。森林資源を素材生産にとどめず、さまざまな用途に活用するとともに、多様な樹種の育成や森林構成の多様化を図り、森林に生息する生き物たちの多様性をさらに高めていくことを目指しています。
(参考)「10年目の今、改めて百年の森林構想を振り返る。「私と百森」特集、2017年から始まります。」
https://throughme.jp/nishiawakura_hyakumori_prologue/
2)募集する事業
地域内の資源を有効活用するためには、地域内の人的資本の育成が重要な要因です。これまでに「ローカルベンチャースクール」や「地方創生推進班」などの施策を通じて、多くのローカル起業型人材を輩出・育成してきました。現在では、総務省の「地域おこし協力隊制度」などの地方創生制度を活用し、官民連携で地域力を高める取り組みを行っています。
特に西粟倉村における協力隊員の活動はその代表例であり、2024年9月1日現在、協力隊員は総勢55名に達しています。彼らは多種多様な業種で活躍し、地域に貢献しています。
現在、総務企画課では「地域おこし協力隊制度」を活用における、移住者の受け入れ窓口を担当しています。しかし、この業務は単なる窓口対応にとどまりません。外部人材を積極的に活用する戦略の立案や、移住後の「ケア」、さらには定期的な研修を通じて、移住者のwell-beingを高め、「この村に移住してよかった」と思ってもらえるようなサポートを行うことが、私たちの使命です。
総務企画課では、55名に及ぶ多様な協力隊員のサポーターとして、日々さまざまな活動に取り組んでいます。サポーターにとって最も重要な役割は、隊員たちの良き相談相手となることです。多くの協力隊員が地域外や都市部から着任するため、さまざまな不安や悩みを抱えやすくなります。そうした問題を解決するために、現職員に加えて、新たな視点や意見を取り入れることが有効だと考え、今回の募集に至りました。
3)募集ポジション・業務内容
① 移住者、起業家、村内企業との連携による地域経済活性化推進のサポート
→ 協力隊員や移住者をはじめ、多様な人材を活かし、地域企業との連携を推進します。また、受け入れに関する一般事務、研修企画、インターンの導入検討、採用募集活動なども担当していただきます。
② 協力隊員や移住者を迎えるための環境整備
→ 地域全体の調整や、受け入れ側に対する研修を実施し、移住者がスムーズに地域に溶け込める環境を整えます。
その他にも、カジュアル面談を通じて、候補者の希望に合わせて最適なプロジェクトに配置いたします。また、候補者自身が幅広く活動できるような機会を提供したいと考えています。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんし、時には重い悩みを相談されることもあります。しかし、地域を知るにつれて素晴らしい出会いがあり、良い人間関係を築くことができるでしょう。協力隊や地域内外の人々と良好な関係を築くことが、この業務の醍醐味です。人の支援にやりがいを感じ、縁の下の力持ちとして活躍したい方にぴったりの役割です!