2028年末までに飼育羽数3000羽に到達し、養鶏事業単体での収益化を実現するために以下を指標としています
・鶏に与える飼料160tのうち50%を未利用資源由来にするための飼料調達
・鶏が健康的に暮らし、高品質な有精卵を生産するための環境整備
・毎日休まず生産されるたまご80万個/年を納品する安定的な販路開拓
・シニアやママの雇用を進め(〜10名)多様な働き方を受け入れる非属人的な業務構築
「もったいない」から 「おいしい」を生み出すために、平飼い養鶏を起点に未利用資源が循環する地域社会を構築する
◯事業の目的
わたしたちは鶏が介在することで未利用資源が循環する地域社会をつくりたいと考えています。
調理で発生する野菜くず、草刈りした青草、出荷できない規格外の米や野菜、コイン精米機に溜まった米糠。これらはすべて鶏の餌になります。地域で利用できていなかったものが餌となり、餌を食べた鶏が味わい深いたまごを産む。鶏糞は田畑の肥やしとなる。
平飼い養鶏を起点に地域の未利用資源が循環する農業を実践します。
◯平飼い養鶏で実現すること
・生産性の低い棚田等の耕作放棄地の再生
・集約化しにくい中山間地で稼げる農業モデル確立
・未利用資源を飼料化しごみを減らす農業の実践
・青草の飼料化による持続可能な草刈りモデル構築
・資源循環型の小規模平飼い養鶏の他地域展開
◯事業の原体験は家庭養鶏
事業の原体験は家庭養鶏です。2020年に代表(羽田)が自宅で鶏の飼育を始めました。ひよこ2羽を友人に譲っていただいたことがきっかけです。村に移住してから趣味として続けていた狩猟や畑とあわせて食材自給の手段として鶏を飼い始めました。
半家畜半ペットとして4年間で岡崎おうはん・名古屋コーチン・烏骨鶏・アイガモ…と40羽以上を飼育してきました。有精卵を孵化させ、ひよこを育て、たまごを収穫し、たまごを産まなくなったメスや肉が付いたオスは屠殺して肉を食べる…というサイクルを回しています。
スーパーマーケットでたまごを買うことは一切なくなりました。我が家の鶏が産むたまごがいちばん美味しいからです。そして、鶏を飼い始めたことで我が家では生ごみがほとんど発生しなくなりました。野菜の皮や魚の内臓も鶏にとってはごちそうです。草刈りで発生した青草もサラダのように食べてくれます。近所の農家さんが「くず米をやるから鶏の餌にしたらええよ」とおすそ分けしてくれるようにもなりました。
人間が食べない生ごみや未利用資源を食べることで鶏は美味しいたまごを産んでくれるのだと感動しました。
◯4つの特徴
1)純国産鶏の平飼い有精卵
鶏種は純国産鶏・後藤もみじです。たまごを産まない雄も飼育するので有精卵を産みます。有精卵と無精卵に栄養価や味の違いはほとんどありません。雄は卵を産まないのに餌は食べるので雌のみを飼育するよりもコストがかかります。それでも雄を一緒に飼育する理由は、鶏本来の生態に寄り添いたいからです。
2)小群・低密度の平飼い
平飼いとはケージ(鳥かご)飼いではなく、平らな地面の上で放し飼いの状態で飼育する方法です。自由に走り回れるので体力がつき、病気になりにくい健康な体に育ちます。鶏は一日中地面をかき回したり、穴を掘り地面に体を擦り付けて砂浴びをしています。砂浴びによって羽毛についた汚れや寄生虫を落とし体を清潔に保っています。わたしたちは現在640羽の鶏を飼育しています。一群を200羽と小さく設定し飼育密度は1坪あたり6〜7羽と一般的な平飼いよりも(極端に)飼育密度を低くしています。1羽1羽に十分に目が行き届く飼育がしたいからです。
3)国産100%自家配合発酵飼料
市販の配合飼料はあたえません。自家配合の発酵飼料を鶏にあたえています。地元産の米や麦を中心に、米糠、生おから等を配合しています。ひと手間かけて飼料を発酵させることで鶏の体内環境を整え、消化吸収を良くします。自家配合の発酵飼料に加えて緑餌(天然の青草)をあたえています。緑餌にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれ、鶏の血液を弱アルカリ性に保つ効果があります。冬に青草の確保ができない場合は野菜くずを緑餌の代わりにあたえます。購入する原材料も含めて100%国産です。たまごを購入してくれるお客さまに「(真の生産者である)鶏が何を食べているか」をきちんと説明できる生産者でありたいと考えています。
4)耕作放棄地を再生し間伐材を生かした木造鶏舎を建築
中山間地の未利用資源を循環させる平飼い養鶏を実践するからこそ木造鶏舎にこだわっています。鉄骨造よりもローコストでありながらビニルハウスよりも耐久性を備えています。そして必要以上に品質を高く求めないことで地域産材を多用でき、他地域でも再現性が高い仕様にすることを目指しています。西粟倉村で育てられた木々を村の仲間が選び、伐り、挽き、刻み、建てました。チーム西粟倉村による自慢の木造鶏舎です。
◯納品先
私たちが生産する平飼い有精卵はミシュランガイド掲載の星付レストランをはじめ、飲食店や食料品店など全国80店舗に納品しています(2025年3月現在)。
◯事業計画
2027年 飼育羽数3000羽に拡大
2026年 飼育羽数2000羽に拡大
2025年 飼育羽数1200羽に拡大(着工準備中)
◯会社の略歴
2025年 木造鶏舎1棟を新築し、640羽の飼育および平飼い有精卵の生産を開始
2024年 西粟倉村初の新規就農者に認定、養鶏事業の立ち上げスタッフ2名が合流
2022年 羽田知弘が合同会社セリフを創業
テーマ | 環境・自然 農林水産 食・ライフスタイル |
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職種 | 新規事業立ち上げ コミュニティデザイン プロジェクトマネージャー |
雇用形態 | 正社員 |
組織形態 | 営利企業 |
その他のキーワード | サステナブル・環境・生物多様性 地域活性化・まちづくり 移住・多拠点居住 |
期待する成果 |
2028年末までに飼育羽数3000羽に到達し、養鶏事業単体での収益化を実現するために以下を指標としています
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対象人材像 |
1300人600世帯の村で生活し、農業にかかわる零細企業で働くにあたり向いている人、向いていない人がいます。
△向いていない人
心苦しいのですが、充実した研修体制や福利厚生があるわけではありません。お給料も十分ではありません。朝令暮改も多々あります。田舎で悠々自適なスローライフを送りたい人はご遠慮ください。ハードワークが前提です。
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応募資格 |
・運転免許取得者(軽トラの運転が必要なためMT必須) |
歓迎条件 |
不足人員を補うための採用ではありません。親和性の高い人材に出会うことができれば積極的に採用し、事業をより成長させたいと考えています。
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新卒エントリー |
OK
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未経験者エントリー |
OK
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勤務地の住所 |
岡山県西粟倉村知社集落 |
勤務地の詳細 |
◯西粟倉村
◯知社集落
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勤務形態 |
一部リモート勤務OK |
勤務時間 |
9:00-17:00(昼休憩1時間、7時間制)を基本としますが、人数も少なく季節や仕事の進捗状況によって柔軟に対応しています |
就業期間 |
地域おこし協力隊の任期は3年ですが、3年後任期終了以降も継続雇用の予定です |
給与 |
月給 220,000円〜300,000円 |
給与詳細 |
正社員もしくは業務委託としての雇用
・社会保険加入
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福利厚生 |
アウトドアアクティビティ好きや食や農に関心のあるスタッフが多い会社です。この福利厚生に惹かれる人はきっと弊社と親和性が高いです。 ◯自社商品および兄弟会社の社割購入
◯パタゴニア製品の割引購入
◯くくり罠や箱罠の貸出
◯農地の貸出
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受動喫煙防止対策 |
スタッフに喫煙者はなし |
給与以外の報酬 |
・代表の羽田はくくり罠の猟師(10年目)としても活動しているため、狩猟に興味のある方には技術をお伝えできます。2024年7月に入社&移住した2名のスタッフも狩猟免許を取得し、狩猟に取り組んでいます。一緒に山に入りましょう。
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休日・休暇 |
ニワトリが毎日たまごを産むためシフト制を採用しています。 |
職場の雰囲気 |
◯目指していること
◯会社
◯スタッフ
◯体制
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入社後1ヶ月後のイメージ |
・鶏の飼育および販売業務のルーティンにいちスタッフとして入れる状態になっている
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選考プロセス |
◯選考方法
◯応募方法
*提出していただいた書類は採用選考及び入社手続きに必要な範囲で使用し、他の用途に使用することはいたしません
◯募集期間
◯合流
◯問い合わせ
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その他 |
◯住宅
◯地域活動
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ボランティアか、副業か、転職か、起業か...それは 自分の想いをカタチにするための手段に過ぎません。
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