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2023.12.02 256

管理も指導もしない、自由に遊んで育つ「学童保育」のプレーリーダー(常勤/非常勤)

NPO法人PLAYTANK

この求人のキーワード:

個人の可能性が開花する 裁量が大きくのびのび働ける フラットな組織・仲間 チームで協力しあって動く・決める 教育・こども 子育て支援 環境・自然 教育・人材育成 well-being

「ノンプログラムの自由保育」「少人数保育」「地域とつながる」の3つを大切にする学童保育。子どもの「育ち合い」を支えるプレーリーダー(学童指導員)として、子どもたちが自由に遊びながら「生きる力」を蓄えるサポートをすることが仕事です。

私たちの仕事について

『学童保育あそびーむ』で働く「プレーリーダー」を募集します!
『あそびーむ』は、冒険遊び場・プレーパークを長年開催してきた「NPO法人PLAYTANK」が運営する、少人数の民間学童保育です。
子どもたちは毎日、近くにある冒険青遊び場『練馬区立こどもの森』で遊びます。『こどもの森』は農家の屋敷森の自然を活用した冒険遊び場なので、子どもが放課後を過ごす理想的な環境です。

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■■「プレーリーダー」とは?■■

学童保育のスタッフ(いわゆる学童指導員)のことを、『あそび―む』では「プレーリーダー」と呼んでいます。
プレーリーダーは、子どもが遊んで育つサポートする専門技能「プレイワーク」を修得して、一人ひとりの「やりたい!」に寄り添います。(※プレイワークの研修は、入社後に受けていただききます。)

プレーリーダーは、子どもを指導したり、大人の都合で管理することが仕事ではありません。子どもの「やりたい!」にとことん付き合って、子どもと一緒に考えて、挑戦して、喜ぶことが仕事です。子どもにとって、自分の気持ちをわかってくれる、だから、困った時に頼りにしたくなる、信頼される大人です。

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■■大切にしている3つの方針■■

学童期の子どもの放課後は、大人が子どもを教え導き育てるのではありません。
子ども同士が群れて自由に遊びながら育ち合い、「生きる力」を蓄えていく時間です。
あそびーむでは、以下の3つの方針を大切にしています。

(1)ノンプログラムの自由保育
プレーリーダーがプログラムを用意して指導していくのではなく、子どもたちの主体性を大切にする自由保育をしています。
子どもが自分でやりたいことをみつけて、どうやる?から考えるような主体的な体験の積み重ねを通して、その子の個性が輝く「生きる力」は育つと考えているからです。「生きる力」は自由に遊んで育ちます。

★自由に遊んで育つ「生きる力」ってなに?
子どもたちは自由には遊びながら、挑戦、発見、探求、創造をしています。ワクワク・ドキドキの高揚感、できた!達成感、そして、ケンカの気まずさ、失敗の悔しさなど、様々な体験を積み重ねながら、自分でどうかする力を蓄えていきます。
遊びながら育つこうした力を、文部科学省やOECD(経済協力開発機構)は、「生きる力」「非認知能力」「10の姿」と呼んでいます。
「生きる力」は、意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力など、テストの点数では測定できない力の総称です。そして冒険遊び場のように、子どもが自分で考えて決める主体的な場面や、人や自然との関りが豊かな環境の中で、より育つと言われています。

(2)少人数保育
『あそびーむ』では、定員30名の少人数保育を行っています。
一人ひとりの個性が輝く成長を丁寧にサポートしたい、学童保育に通う異学年の子どもたちには家族のように気のおけない「仲間」になってほしい、という想いがあります。

★一人ひとりの個性が輝く「育ち」を大切に
一人ひとりの個性が輝く「育ち」を丁寧にサポートに取り組んでいることも、『あそびーむ』の強みです。毎日、子どもたちの様子をクラウド上の日誌とアセスメントシートに記録して、随時、プレーリーダー全員が状況を共有しています。年に2回の保護者面談では、保護者の方にも相談しながら、個別のサポートの方針をたて、保護者の方と共に子どもの成長を見守ります。

*一般公開しているフォトギャラリーとポートフォリは、『学童保育あそびーむ』のホームページからご覧いただけます。
▶フォトギャラリー: https://asobeem.com/gallery/
▶ポートフォリオ:  https://asobeem.com/blog/

(3)地域とつながる
学童期は、ご近所の様々な人や身近な自然に親しみながら、自分を取り巻く社会=人が暮らす“まち”のことを、体感的に知っていく大切な時期です。また家の近く=ご近所に、共に楽しい時を過ごしたことがある顔見知りが多いこと、自分のことを気にかけてくれる大人が多いことは、人とのつながりをポジティブに感じる心の土台を育みます。

『あそびーむ』は、学童という施設の中に子どもたちを囲いこみません。学童に通っていない子どもたちが当たり前に体験していることを、『あそびーむ』の子どもたちにも体験してもらいたいと思うからです。そのため以下に取り組んでいます。
①毎日、冒険遊び場に遊びに行ける
②2年生からは、子どもだけで学童⇄冒険遊び場の行き来をする
 近所へのお使いも子どもだけで行ける
③3年生からは、学童からどこにでも遊びに行ける(友だちの家もOK)
※①~③の許可を保護者の方に頂いています

★毎日、冒険遊び場で遊びます
冒険遊び場『こどもの森』には、一般的な公園によくあるような禁止事項がありません。ロープ、バケツ、スコップ、木材、工具、布など、様々な道具類があって、自由に使うことができます。屋敷森の自然環境を残した特別公園なので、虫捕り、泥んこ、野菜収穫を体験したり、木工作、秘密基地づくりを楽しんだりと、毎日冒険的な遊びができます。また、地域の子どもが誰でも利用できる公共の公園なので、同じクラスの子や他の学年や学校の小学生とも関わり、いつの間にか仲間になって遊んでいます。幼児や保護者、地域のシニア世代の方等、多様な方々との日常的な交流が生まれます。

*ぜひ『こどもの森』のHPとSNSもご覧ください。
▶HP: https://nerima-kodomonomori.com/
▶Facebook: https://www.facebook.com/nerimakodomonomori/
▶Instagram: https://www.instagram.com/nerima.kodomonomori

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■■具体的な仕事の内容■■

1)保育の仕事
【常勤【非常勤】の全員が、毎日担当します。
●全員が安心して通える、子ども同士の関係性をサポート
●興味関心を広げて、探求、挑戦、思考、創造がはじまるサポート
●学年を超えた遊び仲間になるように、子ども同士をつなぐサポート
●一人ひとりの違いを尊重する、違うことを楽しめるサポート
●子どもが主体的に生活の自律をするサポート
※「生活の自律」とは、持ち物管理、室内の整理整頓、掃除、泥汚れの洗濯、簡単な調理、生活の日課をこなす時間管理等が、必要に応じて、臨機応変に、自分でできるようになること。

2)保育以外の仕事
【常勤】
保育方針検討・決定、子どものアセスメントとサポート計画、運営体制の改善、シフト調整、行政との連携、日々の記録や報告書の作成、備品や消耗品の購入を含める経費管理、施設の運営に関する業務、保護者面談等を担当します。

【非常勤】
日々の清掃、室内整頓、おやつの準備、備品や消耗品の管理等を担当します。

募集要項

テーマ 教育・こども 子育て支援 環境・自然
職種 教師・講師・ファシリテーター 対人支援(教育・保育・医療・福祉) 事業推進
雇用形態 契約社員
組織形態 NPO/NGO
その他のキーワード 教育・人材育成 well-being
対象人材像

毎日、子どもたちと一緒に、笑ったり、考えたり、困ったり、驚いたり、感動したり...そんな日常の積み重ねを充実したい方、まるで子どもが「遊ぶ」ように仕事を楽みたい方、ぜひ一緒に働きましょう。

【常勤】【非常勤】共通
●団体ミッション、『あそびーむ』の大切にしていることに共感してくださる方
●同時多発的に様々なことが起きる子どもの現場!を楽しむ、状況対応力がある方
●子どもの一人ひとりの思いを察して、臨機応変にさりげなくサポートができる方
●他のメンバーと得意や苦手を補い合い、チームとして力を発揮できる方
●子どもたちのためにスキルアップしていくことに、真摯に努力できる方

【常勤】のみ
●既存のやり方にとらわれず、柔軟な発想、企画、改善提案ができる方
●パソコンの基本スキルがあり、一般的な事務処理ができる方

応募資格

【常勤】【非常勤】
1)〜3)のどれかに当てはまること
1)小学校教諭、幼稚園教諭、保育士資格保有
2)放課後児童支援員資格保有(※採用後に取得も可)
3)小学生に携わる職歴やアルバイト経験がある

歓迎条件

※「常勤」経験者優遇
※「非常勤」は定年退職後の方も歓迎

新卒エントリー
OK
未経験者エントリー
OK
勤務地の住所

東京都練馬区 羽沢3-39-15

勤務地の詳細

『学童保育あそびーむ』
https://asobeem.com/

有楽町線「氷川台」駅から徒歩8分
西武池袋線「新桜台」駅から徒歩12分

勤務形態

出社

勤務時間

【常勤】の場合
●フレックスタイム制(週平均40時間勤務)
●コアタイムは「保育時間」(※)
●コアタイム以外は在宅勤務OK
●残業は月10~20時間程度

【非常勤】の場合
●「保育時間」内のシフト制
●週30時間未満勤務
●基本残業ナシ

(※)保育時間および基本の勤務時間
《学校登校日》
保育時間:下校時間~18時/18時以降の夜間延長~19時半
【常勤】11時~20時(実働8時間)
【非常勤】13時半~19時半(実働5~6時間)

《長期休み》
保育時間:早朝8時~/9時~18時/18時以降の夜間延長~19時半
【常勤】7時45分~20時の間でシフト制(実働8時間)
【非常勤】7時45分~20時の間でシフト制(実働要相談)

就業期間

初年度は1年間の契約ですが、その後正規職員として長く働ける方を求めています。

給与

月給 210,000円〜400,000円

給与詳細

【常勤】
●月給:
 大学新卒 月給21万円~
 転職者 経験値により要相談(前職の給与額を参考にします)
 *基本給、職務・職能手当、管理職手当を合計した金額
 *残業代は別途支給
●給与モデル:
 20代後半中堅プレーリーダー 月給28万円
 30代マネージャ―:月給40万円
●ボーナス:団体の業績によりあり
●昇給:専門性及び業務の評価による昇給は年に1回

【非常勤】
●時給:1,150円~1,500円

福利厚生

【常勤】
●社会保険完備(厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険)
●通勤手当・住宅手当あり
●昇給年1回

【非常勤】
●労災保険あり
●雇用保険あり(週20時間以上勤務の場合)
●通勤手当あり

※内部研修体制充実
※キャリアアップ研修費補助あり

受動喫煙防止対策

屋内禁煙、敷地内禁煙

休日・休暇

【常勤】
●日曜祝日完全休日、土曜日交代制
●年末年始休暇あり、特別休暇あり
●年次有給休暇あり

【非常勤】
●日曜祝日完全休日
●年次有給休暇あり

職場の雰囲気

PLAYTANKは、子どもたちが楽しく!遊びながら育つ場づくりをしているNPOです。なので、まずは自分自身が「仕事を楽しむ」ことが大事だよね!ということが、全員の共有認識となっています。
専門職として切磋琢磨しできる仲間がいること、一人ひとりの強みを尊重して業務分担や役職等を決めていること、立場や勤続年数に関係なく誰でも意見が言えるフラットな組織体制は、挑戦するために必要な文化です。

選考プロセス

■Step1■ 説明会へのご参加
オンライン(zoom)で開催する「説明会」にご参加ください。
ご応募いただくには、説明会へのご参加が「必須」です。
説明会には、下記のお申込みフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/iXq3G5tZxMuQvt2K6

※「DRIVEキャリア」の応募フォームからご応募いただいた場合は、メールにて説明会のご案内をさせていただきます。

  ↓

■Step2■ 応募書類のご提出
「応募書類」(履歴書、職務経歴書、志望理由)をご提出いただきます。
選考を通過された方には、約1週間日以内にご連絡を差し上げます。

  ↓

■Step3■適性検査&ワークシートのご提出 
適性検査は、WEBでご回答いただく簡易なものです。
ワークシートは、15分程度でできるものです。
※詳細は、Step2を通過された方にご案内いたします。

  ↓

■Step4■現場面接 
子どもたちと関わっていただく「実践」と、「実践」についての感想を伺いながらの「質疑応答」を、1日で行います。
※日程は、ご都合をお伺いしながら調整させていただきます。

  ↓

■Step5最終面接
プレーリーダーやPLAYTANKの理事たちと、ゆっくりお話しします。
※日程は、ご都合をお伺いしながら調整させていただきます。

代表者メッセージ

理事長 中川奈緒美

PLAYTANKの選考「最終面接」の時間は約1時間と、長いです。その方が何を大切にして、なぜこの仕事がしたくて、この仕事がその方の人生にとってどんな意味があるのか?を知りたいから、じっくりお話しを聞きます。事業は人がつくるものなので、その仕事がその人の人生にとって意味のあるものであれば、自ずと上手くいくと考えています。

仕事は、大人の本気の遊びだとも思っています。まるで子どもが遊ぶように、やりたい!ことみつけて、夢中になれたらいいなと。そして、遊びがより楽しくなるためには、どんなに大きな目標も、みんなで力を合わせれば実現する!と信じて、共に進む「仲間」の存在は欠かせません。
本気の遊びを、思う存分に楽しみたい方!夢中になって仕事がしたい方!仲間になってください。

[プロフィール]

1965年生まれ。立教大学卒。
大手化粧品会社で商品ブランドマネージャ―職を経験した後、出産と夫の転勤を機に新潟県上越市で子育てを始め、子育て当事者として子育て支援団体の立ち上げに関わる。その後東京に戻り、保育園の立ち上げと運営、一時保育室と子育てひろば室の運営に携わりながら、NLP子育てコーチング、虐待防止プログラム、通信大学で児童学を学ぶ。2003年、市民活動の冒険遊び場/プレーパークをはじめ、2008年に練馬区補助事業として子育てひろばを受託運営スタート、2011年にはNPO法人化し、理事長に就任、現在に至る。

スタッフの声

プレーリーダー 河合菜々美(なっきー)

『あそびーむ』で働くなっきーにインタビューしてみました。

*ホームページでは、写真付きでご覧いただけます。
 https://playtank.tokyo/joinus/recruit/interview-kawai

●Q1 なぜ、 教師を辞めて学童保育に転職したの?
●Q2 学童保育で働いてみて、どう?
●Q3 今、仕事で何が楽しい?
●Q4 これからやりたいことは?

●Q1 なぜ、 教師を辞めて学童保育に転職したの?
小学校の教員を8年間続け、先生の仕事に慣れてきて、授業を教えるなど「先生と子ども」という関係で居ることが退屈になってきた、楽しくないなと感じていました。私は何をしたいのかな?と考えてみたら、子どもたちと遊びたい、先生と生徒という関わり方を変えたいと思っているのだと気づきました。

子どもたちと一緒に笑い合ったり、考えたりできる時間を過ごしたい、先生と生徒ではなくて、私とその子の個人対個人で、なるべく対等な関係になりたいと思って、「学童保育」を中心に転職活動を始めました。

他の大手の学童保育運営会社の方針もいいなと思って面接に進んでいたのですが、子どもたちが興味を持ちそうなプログラムがほぼ毎日のようにあって、私に求められる役割は全体を見みながらの安全管理。となると、勉強を教える先生からプログラムを子どもたちに提供する人になる、それは求めている仕事とは違うなと。そのうえ子どもの数は60~100人。学校のクラス40人でも全員を見ることは難しいのに、100人と個人対個人で関わるなんて…無理だーと思いました。そんな時に『あそびーむ』の採用募集を見て、毎日冒険遊び場に遊びにいく自由遊び&少人数に惹かれて、すぐに見学に行きました。

●Q2 学童保育で働いてみて、どう?

望んでいたことですが、「ここまで子どもを見るのか?!」「こんなに(一人の子のことをみんなで)話すのか?!」と、転職当初は驚きました。本当に丁寧なので。
8年間小学校で子どもと一緒にいたのに、毎日「子どもをそういう風に見るのか」「この場面をその視点で考えるのか」という気づきや学びがありました。例えば、私には目につくというか、困るなぁと思う子どもの行動も、他の人はその子の個性だよね、強みだよね、と見ている。私とは子どもを見る視点が違う。それで私もその視点で見てみると…その子への印象が変わります。問題が魅力的な個性に見えてくる。自分の価値観と人の価値観が交ざって、アップデートされていくようなスキルアップです。

こんな風に子どもたちに関れるのなら、もう仕事に飽きることはないと思います。子どもは日々成長するので、見逃さないように毎日が真剣勝負です。

また、一人ひとりに丁寧に関わるというのはPLAYTANKの方針の良さで、その保育方針を実現するための運営体制の工夫にも無駄がないなと思います。そして、こんな風に運営したらもっと良くなるのでは?という提案を、現場スタッフのプレーリーダーから出して、やってみて、課題があれば改善していい団体風土にも驚きました。『あそびーむ』をつくるのは、子どもたちと保護者の方とプレーリーダーの私たちだそうです。ピリッと気が引き締まるような感じと、自分が思う通りに仕事していいの?!という開放感のような感じを、同時に感じていました。

●Q3 今、仕事で何が楽しい?
ワクワクするのは、子どもたちが「いいこと思いついた!」と言ってやり出すのを見ることと、一緒にやり始める時です。私には思いつきもしなかった遊び方や想定外のおもしろいことを始めた時は、特にワクワクします。あそび―むは、子ども自身が考えて決めていい「幅」がとても広いと思います。だから転職したばかりの頃は、子どもたちの自由さに戸惑うこともありました(苦笑)。大人がどうにかしてあげなきゃと思っていたら、大人の枠を超えられると困まるので…。でも、子どもに任せていいと思えるようになった頃から、枠のない子どもの発想を、シンプルにすごい!とリスペクトするようになりました。

あと、『あそびーむ』の子はキホン、大人の言うことはきかないので(笑)、それがおもしろいです。学校では「先生の言う通りにする」ことが当たり前、大人の指示に従うのが「いいこと」という前提があるので、先生から指示された時にNOと言う場面はそう多くないですが、『あそびーむ』の子は、すぐ主張してきます(笑)。子どもたちが、自分の思ったことを大人に「言っていい」と思っているので。子どもがそう思えるのは、プレーリーダーと子どもの関係が、対等だけれど頼りになる大人という「斜めの関係」だからということもありますが、『あそびーむ』には子どもの声が通る「隙間」があるからというのも大きいと思います。

学校の日課には、子どもが何かを主張できる「隙間」が少なすぎます。授業の時間の終わりは絶対です。学童保育も一日中自由でありません。おやつの時間、宿題の時間、帰る時間、長期休暇中は、掃除、買い出し、お昼作りなどの生活時間もあります。でも、子どもたちの声からスケジュールをアレンジできる「隙間」もあります。例えば、「この遊びがこうなったら終わりだから、おやつは宿題時間の前に食べることにするよ」と交渉したら、満足する結果を出してから遊びを終えることができますよね。こういう交渉は、「状況の先を読む力」や「障害を乗り越えてやり切る力」を発揮した子どもの行動です。

「隙間」は、子どもの考える機会を増やします。その場を最適な方法で切り抜ける機会を増やします。私が、プログラムのない自由な学童保育に惹かれていたのは、こういう「隙間」が子どもたちの日常にもっとあればいいのに…と無意識に感じていたからかもしれません。

あそび―むでは、イベントや行事も、子どもの「やりたい!」声からが始まるので、自分のやりたいことに、どうやってみんなを巻き込もうか?と考えるところからの企画を、子どもが考えます。子どもたちに任せてみると、いつも静かに話すあの子が、こんなに声を張り上げて呼びかけるんだとか、いつもお調子者のあの子が、いろんな人の気持ちに配慮したオペレーションを考えるんだなと、秘めた力の開花に驚くこともあります。活き活きと企画に取り組む子どもたちの様子を見ていると、運動会をやります、この種目はこんな風にやります、さあ、練習しましょう!という学校でやってきたことに…乗り気になれない子がいたのも、当たり前だよなと思うようになりました。スタートから違うんですよね(苦笑)。

仕事で楽しいことはたくさんありますが、一番は、子どもと家族じゃないけれど家族のように、かなり知った仲になれることです。これは、楽しいを超えた、嬉しい!ことです。

●Q4 これからやりたいことは?

保護者の方をもっと巻き込みたいです。教師の頃の保護者の方とのお付き合いは、今思うと「保護者対応」でした(苦笑)。いろんな方がいるから、どう話そう?と考えることも多くて。『あそびーむ』の保護者の方とは、相談しながら一緒に子どもの成長を喜んでいると感じています。そもそもの距離感や関係性が違います。私は、保護者の方を頼りにしています。そして、保護者の方から頼られると嬉しいです。

去年から始めた「保育参加日」は、保護者の方に『あそびーむ』で1日過してもらう企画です。「子どもたち、すごく遊ぶね!今日は本当に楽しい。」「わが子から名前を聞いていた子と親しくなれました。」等の声もある好評な企画です。そのうちに、「今日は時間があったから遊びにきたよ!」という保護者が毎日居るくらい、気軽な関係になれたらいいなと思っています。

企業・団体概要

  • 設立: 2003年12月
  • 代表者名: 中川奈緒美
  • 従業員数: 45名
  • 従業員数の詳細: 常勤:15人
    非常勤:5人
    パート・アルバイト:約25人
    (うち正規職員:14名)
  • 資本金: 0円
  • 事業内容: ■■PLAYTANKが目指すこと■■

    「未来を創る力」が育つ外遊びが、子どもが暮らすべての「まち」のどこにでも!広がっていくこと。
    私たちは「外遊び離れ」を、子どもが健やかで豊かに育つために必要な「成育環境の貧困化」だと考えています。
    合言葉は JOIN US!
    PLAYTANKが運営するPLAYFIELD=「あそび場」には、保護者の方、地域の方、施設職員の方、研究者の方、企業の方等たくさんの方の想いや知見や力が集まります。自治体の協力もあります。子どもたちの活き々とした姿に心が動き、「未来を創る力」はこうした外遊びで育つと思えるからでしょう。
    PLAYTANKは、FIELD「あそび場」を核に、QUEST「探求」やLEARN「学び合い」にも多くの方の想いや知見や力を集めて、目指す社会に向っていきます。合言葉は「JOIN US!」。みなさんのお力をかしてください。


    ■■PLAYTANKの法人活動内容■■

    ●自治体の拠点・放課後事業を受託運営
     「冒険遊び場(練馬区立こどもの森)」の運営、「学童保育所」の運営、「外遊び型子育てひろば」の運営
    ●練馬区内の市民活動「プレーパーク」のサポート支援
    ●冒険遊び場・プレーパーク立ち上げのサポート支援(※練馬区以外の自治体からのオファーを受ける)
    ●講座開催  など
  • WEB: https://playtank.tokyo/
  • 住所: 東京都練馬区旭町1-16-1
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